農地へ水を供給する太陽光ポンプシステム

農業灌漑

農場向け太陽光灌漑システム

必要水量と全揚程を計算し、運転点をRakourの公開上限値と比較します。

プロジェクト概要

選定基準
全揚程における必要流量
公開例
Rakourポンプ5機種
水力上限
最大流量1.5-15 m3/h、最大揚程14-100m
異なる機種のカタログ上限であり、同時の運転点ではありません。
給水方式
貯水槽への給水または直接灌漑
このページの内容
  1. 出力ではなく灌漑負荷から始める
  2. サイジング計算例
  3. 全揚程を計算する
  4. 変動条件を確認する
  5. 給水方式を選ぶ
  6. 貯水槽へ送る
  7. 直接灌漑する
  8. Rakourの上限値を正しく読む
  9. 水源と負荷で選ぶ
  10. 電気・水力系を一体で設計する
  11. プロジェクト情報を準備する

出力ではなく灌漑負荷から始める

最初に必要なのは200W、500W、1,000Wという出力ではなく、所定の場所へ所定圧力で届ける水量です。条件が決まって初めてRakourの機種データを比較できます。

設計期の作物純需要に面積を掛け、散水効率を考慮します。既設設備では同時運転する最大ゾーンのエミッタ流量を合計します。

日間総水量 = 灌漑面積 x 作物純需要 / 散水効率

日間総水量を、単なる昼間時間ではなく実際に生産的な運転時間で割ります。

ワット数は運転点ではありません。機種比較前に流量m3/hと全揚程mを記録します。

サイジング計算例

これは計算例であり、Rakourの施工実績や機種推奨ではありません。

灌漑面積0.5 ha5,000 m2
作物純需要3.5 mm/日設計日の例
散水効率90%点滴灌漑の例
有効運転時間6 h/日有効日射時間の例

総需要は5,000 x 0.0035 / 0.90 = 19.4 m3/日で、6時間なら目標流量は約3.2 m3/hです。動水位7m、タンクまで5m、損失3mなら、初期運転点は3.2 m3/h、全揚程15mです。

Rakour 3DPC3.5-35-24-300の最大流量3.5 m3/hと最大揚程35mは曲線の別々の端です。15mで3.2 m3/hが得られるかは最新曲線で確認します。

全揚程を計算する

動水位からの鉛直揚程、吐出地点までの高低差、全配管の摩擦損失、末端必要圧力を合計します。

設計値確認内容理由
動水位運転中の予想水位静水位では実揚程を過小評価する場合がある
吐出高タンクや圃場までの鉛直距離そのまま静揚程になる
配管内径、長さ、継手、弁長い・細い配管は損失が増える
圃場圧力灌漑機器の最低圧力全損失後にも必要

変動条件を確認する

揚水中の水位低下、フィルタ汚れ、ゾーン別流量を考慮し、予想する最低・最高揚程で曲線を確認します。地上ポンプは吸込揚程、呼び水、入口損失、水源形状も別途確認します。

給水方式を選ぶ

貯水槽へ送る

有効日射中に貯水し、別時間または安定流量で灌漑できます。容量、構造、越流、利用可能な重力圧を設計に含めます。

直接灌漑する

日射変動中も流量と圧力が必要です。エミッタ、フィルタ、調圧器の最低圧力を確認し、ゾーン弁でポンプを有効範囲外にしないようにします。

Rakourの上限値を正しく読む

2DPCと3DPCは24V DC、公開最適入力30V-48V、開放電圧60V未満です。3DSS、4DSC、DCPMは48V DC、60V-90V、開放電圧120V未満です。

これは掲載機種の値で、全Rakour製品共通ではありません。モジュール構成は運転時と低温開放時の両方でコントローラ上限内にします。

水源と負荷で選ぶ

  • 水中型は井戸径、動水位、必要水没深さ、設置余裕を確認します。
  • 地上遠心型は吸込条件と呼び水を確認します。
  • 高揚程スクリュー型と大流量地上型は用途が異なります。
  • 吐出口径と付属ケーブル長も設置条件です。

電気・水力系を一体で設計する

運転点確認後、公開入力範囲に合わせてPVと電路を設計します。動作電圧、低温開放電圧、ケーブル長と電圧降下、絶縁、接地、保護を確認します。配管径は出口径だけでなく流量、長さ、許容損失から決めます。

プロジェクト情報を準備する

  1. 水源種別と井戸・設置寸法。
  2. 静水位と予想動水位。
  3. 日量と目標流量。
  4. 吐出高、配管長、内径、主要継手。
  5. 灌漑入口の最低圧力。
  6. 場所、季節、利用可能なパネル面積。
  7. 貯水量または直接灌漑予定。
  8. 既選定モジュールの仕様。

比較時は運転点を変えず、仮定を記録します。有用な結果は機種番号だけでなく、注文前に確認できる流量、全揚程、入力電圧範囲、給水方式を伴う選定です。

初期選定に使うRakour公開ポンプデータ

現在公開されている水力・電気上限です。ポンプ形式の絞り込みに使用し、必要流量が全揚程で得られるかを最新曲線で確認してください。

プラスチック製インペラを備えた2インチDCソーラー水中ポンプ

2DPC1.5-35-24-200

2インチ 24V DC ソーラー水中ポンプ

定格電圧
24V DC
定格出力
200W
最大流量
1.5m³/h
最大揚程
35m
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24Vソーラー水中ポンプ

3DPC3.5-35-24-300

24Vソーラー水中ポンプ

定格電圧
24V DC
定格出力
300W
最大流量
3.5 m3/h
最大揚程
35m
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48Vソーラースクリューポンプ

3DSS1.7-100-48-500

48Vソーラースクリューポンプ

定格電圧
48V DC
定格出力
500W
最大流量
1.7 m3/h
最大揚程
100m
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ステンレス製インペラー搭載48Vソーラー水中ポンプ

4DSC3.5-50-48-400

ステンレス製インペラー搭載48Vソーラー水中ポンプ

定格電圧
48V DC
定格出力
400W
最大流量
3.5 m3/h
最大揚程
50m
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48Vソーラー陸上ポンプ

DCPM15-14-48-550

48Vソーラー陸上ポンプ

定格電圧
48V DC
定格出力
550W
最大流量
15 m3/h
最大揚程
14m
機種データを開く

最大流量と最大揚程はカタログ上限です。同一運転点ではなく、確認済みポンプ曲線の代わりにはなりません。

よくある質問

貯水槽なしで太陽光ポンプから直接灌漑できますか?

灌漑網が流量変動を許容し、日射時間と灌漑時間が合えば可能です。安定流量や日射の弱い時間帯の運転には貯水槽が有効です。

必要なポンプ容量はどう計算しますか?

日間総水量を現実的な有効運転時間で割って時間流量にします。動水位、吐出高、配管損失、必要圧力を加えて全揚程を求め、その揚程での流量を最新曲線で確認します。

ポンプ出力で灌漑面積が決まりますか?

出力だけでは決まりません。作物需要、散水効率、水源、揚程、圧力、配管損失、有効日射時間が関係します。

このページにはどのRakourポンプがありますか?

水中型2DPC、3DPC、3DSS、4DSCと、地上型遠心式DCPMを掲載しています。それぞれ水源条件と水力上限が異なります。

最大流量と最大揚程は同時に得られますか?

いいえ。両者は曲線の反対側にあるカタログ上限です。最大3.5 m3/h、最大35mという表示は35mで3.5 m3/hを保証しません。実際の運転点を最新曲線で確認してください。

選定にはどの情報が必要ですか?

水源、井戸径、静水位と動水位、日量、目標流量、高低差、配管長と内径、必要圧力、設置場所、運転時間を用意してください。

出力だけでなく運転点をRakourへ送信

実測水位、日量、目標流量、総高低差、配管経路、灌漑圧力を共有し、候補機種を具体的に確認します。